熊本の人吉市で
「命と食のツアー」の後半は

「命を食す」のプログラム!!!


『私たちは命をいただいて生きている』

もちろん頭ではわかっていても
命をいただくということが
一体、どういうことか?

今までこれについて
じっくり考える機会は
なかなかありませんでした。


今回のツアーでは

私たちの目の前で
1羽のニワトリを屠殺してもらい、
それをみんなでいただくという

貴重な体験を通して
じっくりとそれに向き合ってきました。

 

もともと私は
幼少期から中学生くらいまで
お肉全般が食べられなくて

その理由というのが
「生き物を殺して食べるというのが
 怖くてできなかった・・・」
でした・・・。

当時はこれを言うと
友達に笑われました。


親はとくになにも言いませんでしたが

学校給食で「お肉が食べられない」と言うと
担任の先生からは


「命を粗末にしてはいけません。

 好き嫌い言わずに食べなさい。」
とたしなめられました。

 
それでも子供の頃は
どうしても食べられなかった💦


大人になるにつれ

感性が変化したからか
今では美味しくいただくことができますが

今回の旅ではそんなことも思い出し、
いろいろ思うことがありました。

 
 

さて、
話をツアーのレポに戻して

Part1でもご紹介した
自然農園「球磨川のほとり」の
代表の谷口さんは
食べるためのニワトリ飼育も行っています。


自然豊かな広大な土地で
できるだけ自然な状態に近い環境で
卵が孵化するところから

大切に育てたニワトリを
みんなの前でしめてくださいました。

しめる前には
みんなでそのニワトリに触って
体温を感じました。

 

 

 

谷口さんは農場経営とは別に
もともとは医療従事者が本業であり、

今も心臓手術の現場で
装置を使って心臓の機能を代行する

臨床工学技士として
日々、命に直面している方。

「命を食す」について
谷口さんから学ぶ意味はとても大きくて
谷口さんの言葉のひとつひとつが
心に響いて響いて仕方なかったです・・・。

ニワトリをしめる前に
谷口さんから聞いたお話では

1、必要以上に愛情を込めない

自然とともに生きるために
ニワトリを卵から孵化させるところから
大切に大切に育てるのですが

その時にニワトリに
「名前をつけない」
と言っていました。

生き物とはいえ、
はじめから食用として育てるので
名前をつけてペットのような感覚を持ってしまわないようにするためだとか。

 

2、命をいただくことに意味を込めすぎない

「命をいただくことへの感情」が
大切なのは言うまでもありません。

命への感謝をあらわす意味で
屠殺の前にお祈りなどの
儀式をする人もいるそうですが
ここではそういったことは一切行わず、
スパッと殺します。

感謝の気持ちを持っていれば、わざわざそれに意味を持たせる必要はないのではないか、そうおっしゃっていました。

 

3、仲間の前であえて殺す

これもとても意味深いと感じたことですが
ニワトリを殺す時は
いつもほかのニワトリ(仲間)の前で
『あえて』殺すそうです。

これを繰り返すことで
ニワトリ達はこの先、
自分がたどる道を
自覚するんだそう。

なので
「すべてのニワトリは
捕まった時点で

   自分が食べられることを
   理解している」
といいます。

中には
捕らえられた時点で
「自分は殺されて食べられる」
ということを悟り、観念して、
自ら
スッと息を引き取ってしまう
ニワトリもいる
そうです・・・。


自らの運命を

潔く受け入れてのことか
どうかはわからないですが
それを聞いた時は
なんとも言えない気持ちになりました・・・。

おそらくニワトリの脳には
思考する能力はないと思うので
自然の中で生きる動物たちの
感性の鋭さに驚かされました。


のちに私たちがいただいたのは

このニワトリさんです。

 

 

 

さっきまで
「かわいい!」と
カラダを撫でていたニワトリが
目の前で首に包丁を入れられてから

生き絶えるまで
時間にしたら10分ちょっとでしたが

静かな森の中で
誰一人言葉を発することなく
沈黙に包まれ、
自分の心臓の音だけが

やたらと耳につく時間でした。


谷口さんは

ニワトリができるだけ
恐怖や痛みを感じないように
最大限の配慮をしながら
ニワトリの首に丁寧に刃を入れます。

副交感神経が優位の状態だと
痛みや苦しみを感じにくいそうで
なるべく穏やかな状態のまま

急所をちゃんととらえて
ためらうことなく
スピーディにこなすことが
大事だそうです。


医療従事者であり、
体のプロならではの視点です。

 

 

 

体を逆さにして血抜き。

ポタポタと少しずつ
鮮血が土に落ち続けます。

血抜きが終わったら
みんなでニワトリの羽をむしりとり
小さな包丁一本で
小さな体を解体していく。

 

 

 

解体が進んでいくと
あの「ニワトリの姿」から
だんだんと日頃、私たちが見慣れた
「鶏肉の姿」へと変化していくなか、
私たちの心境にも
変化が起きていきました。

それまでは
やっぱり心のどこかで
「かわいそう…」とか
「申し訳ない…」という

少しセンチメンタルな気持ちが
生まれていましたが

「ニワトリ」から
「鶏肉」
になるつれて

「センチメンタル」から
「美味しそう」
に変わる瞬間。

「生き物」が「食べ物」に
変わった瞬間でした。

 

この時、
私たち人間というのは
“こういう生き物”なんだと知りました。

「人間とは“こういう生き物”」の
「こういう」をどう言語化していいか
すっごく悩みましたが
今はしっくりくる言葉が
見つかりません…💧

あの場にいたメンバーも
それぞれに思うことがあったと思います。

今回、
こんな貴重な体験をさせていただいた
「球磨川のほとり」さんでの
「食べる」と「生きる」を考える旅、
『命の食育ツアー』のようなものは

義務教育のプログラムに入れて
日本中の子どもたちに
体験して欲しい!
と強く思いました。

過去にデンマーク視察に行った時、
森の幼稚園でブタなどの動物を飼育して
みんなで食すところまでやっていましたが

こちらの「球磨川のほとり」でも
定期的に地元の保育園や小学校などで
こうした「命の学び」を体験してもらい
伝えているそうです!!

興味のある方は
問い合わせてみてください!

ということで
当ツアーに全面協力いただいた
「球磨川のほとり」の皆様、
ありがとうございました!

今回のツアーに参加してくれた
メンバーのみなさん、
本当にありがとうございました!!

そして
一緒に主催してくださり、
旅のコーディネイト一式を
すべて担当くださり

期待以上の学びの場を提供くださった
神谷宗幣さん、
いつもありがとうございます。

とっても素晴らしかったので
この
ツアーは絶対また企画します✨✨

 

〜〜ここから2020年6月5日に追記文〜〜

2020年6月28・29日(1泊2日)
「命の食育ツアー」再開催決定❗️

ツアーの詳細とお申し込みはこちら。
【いのちの食育&社会学セミナー合宿@熊本】


開催は今回が最後です。
参加枠は残り3名となりました!
お見逃しなく!!!